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番組タイトル |
「こころの時代」
→NHK教育テレビ番組ホームページはこちら
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放送日時 |
2010年06月13日(日) 午前5:00〜6:00
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再放送 |
2010年06月21日(月) 午後2:00〜3:00
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内容 |
NHK教育テレビ
こころの時代 天平の言霊を聞く(仮) |
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番組タイトル |
「NHK短歌」 →NHK教育テレビ番組ホームページはこちら
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放送日時 |
2010年04月25日(日) 午前6:00〜6:25
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再放送 |
2010年04月28日(水) 午前6:00〜6:25
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内容 |
選者 :米川 千嘉子
題 :「顔」
ゲスト:上野 誠 |
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番組タイトル |
ラジオ深夜便 ないとエッセイ
今、『万葉集』がおもしろい |
時間 |
2009年04月03、10、17日(金) 23:30〜 |
(1)天平5年(733)の遣唐使たち |
日時 |
2009年04月月03日(金) 23:30 |
ひとこと |
『万葉集』の時代は「遣唐使」の時代でもありました。危険を冒して荒海を渡り、唐に渡って、当時世界帝国であった唐の文化を学んだのです。その人物の一人が山上憶良です。彼は唐から戻ることで、それまで望むことのできなかった栄達をつかみました。一方で、不幸な遣唐使たちもいます。それが天平5年の遣唐使たちです。帰りの船は難破し、一艘は現在のベトナムに流されました。そして、乗船者115名のうち生き残ったのは、なんと4名。その天平5年の遣唐使を難波から送り出した母の歌を『万葉集』は伝えています。
天平五年癸酉【きいう】、遣唐使【けんたうし】の船難波【なには】を発【た】ちて海に入る時に、親母【おや】の子に贈る歌一首 并せて短歌
秋萩【あきはぎ】を 妻問【つまど】ふ鹿【か】こそ 独【ひと】り子【ご】に 子持てりといへ 鹿子【かこ】じもの 我【あ】が独り子の 草枕【くさまくら】 旅にし行【ゆ】けば 竹玉【たかだま】を しじに貫【ぬ】き垂【た】れ 斎瓮【いはひへ】に 木綿【ゆふ】取り垂【し】でて 斎【いは】ひつつ 我【あ】が思【おも】ふ我【あ】が子 ま幸【さき】くありこそ
(巻9の1790) |
(2)遣唐使と阿倍仲麻呂 |
日時 |
2009年04月10日(金) 23:30 |
ひとこと |
天平5年(733)の遣唐使の帰路、難破した船がベトナムにまで流された話は前回しました。115名中、生き残った4人は、渤海という国の使節の船に同船して、日本に帰ってきました。このとりなしを玄宗皇帝に頼んだのが阿倍仲麻呂です。阿部仲麻呂といえば、
天の原 振り放け見れば 春日なる 三笠の山に い出し月かも
で有名ですが、彼は玄宗皇帝の寵愛を受けて唐で高位高官となっていました。彼は王維や李白とも交友があり、李白は仲麻呂の死を悲しんだ歌を残しています。今回は、李白が仲麻呂を悼んだ詩を紹介します。
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(3)研究と創作と反歌 |
日時 |
2009年04月17日(金) 23:30 |
ひとこと |
旅人【たびひと】の 宿りせむ野に 霜【しも】降らば 我【あ】が子羽【は】ぐくめ 天【あめ】の鶴群【たづむら】
(巻9の1791)
私は『万葉集』の研究をしている者ですが、研究をして資料を読んでゆくといろいろな想像をします。しかし、それを論文に書くことはできません。先日、ドラマ『篤姫』を見ていて、明治時代を生きた篤姫の姿が放送されましたが、その多くは明治30年代の勝海舟のインタビュー記事に基づいていることに気づきました。近時、私は阿倍仲麻呂を主人公とするオペラの原作と脚本を担当したのですが、いろいろなことを考えました。阿倍仲麻呂の斡旋で、船を失った遣唐使4名は渤海の船で日本に帰ったわけですが、どんな気持ちであったろうとか、誤報に基づいて、李白が仲麻呂を悼む詩を作り、それが現在に伝わっているわけですが、自分を追悼する詩を仲麻呂が読んだとしたらどう思っただろうか・・・と想像しました。今回は、オペラ台本執筆の舞台裏についてお話し、万葉集研究と創作をつないだ「私の想像」をお話します。
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番組タイトル |
知るを楽しむ
「万葉びとに恋愛を学ぶ」 →NHK教育テレビ番組ホームページはこちら
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放送日程 |
2008年11月06日〜2008年11月27日 (全4回放送)
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時間 |
木曜日 午後10:25〜
再放送(翌週) 午前5:05〜 |
詳細 |
■2008年
第01回:2008年11月06日(木) 、再放送:11月13日(木)
第02回:2008年11月13日(木) 、再放送:11月20日(木)
第03回:2008年11月20日(木) 、再放送:11月27日(木)
第04回:2008年11月27日(木) 、再放送:12月04日(木)
■2009年 再放送
総合テレビ 午前10:05〜10:30
第01回:2009年01月14日(水)
第02回:2009年01月15日(木)
第03回:2009年01月16日(金)
第04回:2009年01月19日(月) |
テキスト |
NHK知るを楽しむ
「歴史に好奇心」 2008年10月・11月 →NHK教育テレビテキストの内容はこちら
テキスト発売
2008年9月25日
定価:683円 (本体650円) |
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番組タイトル |
NHK奈良特集
「ドラマ 万葉ラブストーリー 夏」 |
放送日時 |
■関西地区
2008年09月19日(金) 20:00〜20:45
■全国放送
2008年10月12日(日) 15:05〜15:48
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ひとこと |
NHK奈良放送局制作で、上野誠先生が監修した万葉ドラマが放送されます。
ぜひ、見てください。
ドラマの小道具に上野先生の名前が入ってます。 |
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番組タイトル |
ラジオ深夜便 ないとエッセイ
今、『万葉集』がおもしろい |
時間 |
2008年06月06、13、20日(金) 23:30〜 |
(1)市と歌垣と椿 |
日時 |
2008年06月06日(金) 23:30 |
ひとこと |
古代において歌は、どのような場所で、どのように歌われたのでしょうか。人と物とお金が集まる市では、歌垣が行われました。歌垣とは、歌を掛け合うことで、好きな相手を見つける恋の祭りです。現在の奈良県桜井市の海柘榴市で行われた歌垣について話してみたいと思います。
12/3101 紫は 灰さすものそ 海石榴市の 八十の衢に 逢へる児や誰
12/3102 たらちねの 母が呼ぶ名を 申さめど 道行き人を 誰と知りてか |
(2)激しい恋の鞘当 |
日時 |
2008年06月13日(金) 23:30 |
ひとこと |
歌垣の場においては、男女が歌を掛けあうばかりでなく、一人の女性を巡って、男どうしが恋の鞘当を行う場合もあったようです。清寧『記』と武烈『紀』に登場する歌垣では、「シビ」という名前と、「宮殿の垣根」のほころびとをめぐって男どうしの恋の鞘当が展開してゆきます。そんな歌争いについて考えます。
潮瀬の 波折を見れば 泳【あそ】びくる
鮪【しび】が鰭手【はたて】に 妻立てり見ゆ
臣の子の 八重や韓垣 ゆるせとや御子
(『日本書紀』歌謡)
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(3)歌の文化の水脈 |
日時 |
2008年04月20日(金) 23:30 |
ひとこと |
和歌の伝統の中心は、花鳥風月と恋を歌う洗練された抒情詩にあるといっても大過はありません。しかし。一方で古代文学には、名前や身体の特徴をあげつらって、相手を笑い者にする歌もあります。『万葉集』を紐解いてみると、巻十六には、痩身(三八四〇)、赤鼻(三八四一)、多毛(三八四二)、色黒(三八四四)、色白(三八四五)などを蔑み笑う歌々があます。つまり、古代の歌というものは、相手が応戦してくるように挑発的に歌いはじめるものなのです。そうすれば、そこから歌のやり取りがはじまるのです。例えば、雪が降れば、「我が里に 大雪降れり 大原の 古りにし里に 降らまくは後」と挑発し、「我が岡の オカミに言ひて 降らしめし 雪の摧けし そこに散りけむ」と応戦するように(巻二の一〇三・一〇四)。
14/3484 麻苧らを 麻笥にふすさに 績まずとも 明日着せさめや いざせ小床に
(東歌 相聞 未勘国歌)
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番組タイトル |
NHK奈良特集
「ドラマ 万葉ラブストーリー」 |
放送期間 |
2008年04月19日(土) |
時間 |
15:05〜15:48 |
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番組タイトル |
万葉講座
こころをよむ |
放送期間 |
2007年10月07日〜2007年12月30日 (全13回放送) |
時間 |
日曜日 13:20〜14:00
土曜日 19:40〜20:20 (再放送)翌週 |
詳細 |
第01回:2007年10月07日(日) 、再放送:10月13日(土)
第02回:2007年10月14日(日) 、再放送:10月20日(土)
第03回:2007年10月21日(日) 、再放送:10月27日(土)
第04回:2007年10月28日(日) 、再放送:11月03日(土)
第05回:2007年11月04日(日) 、再放送:11月10日(土)
第06回:2007年11月11日(日) 、再放送:11月17日(土)
第07回:2007年11月18日(日) 、再放送:11月24日(土)
第08回:2007年11月25日(日) 、再放送:12月01日(土)
第09回:2007年12月02日(日) 、再放送:12月08日(土)
第10回:2007年12月09日(日) 、再放送:12月15日(土)
第11回:2007年12月16日(日) 、再放送:12月22日(土)
第12回:2007年12月23日(日) 、再放送:12月29日(土)
第13回:2007年12月30日(日) 、再放送:01月05日(土) |
テキスト |
NHK文化番組ガイドブック
こころをよむ 「万葉びととの対話」 →ラジオ講座テキストの内容はこちら
テキスト発売
2007年9月26日
定価:798円 (本体760円) |
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番組タイトル |
ラジオ深夜便 ないとエッセイ
今、『万葉集』がおもしろい |
時間 |
2007年04月06、13、20日(金) 23:30〜 |
(1)親族の宴、その楽しさ |
日時 |
2007年04月06日(金) 23:30 |
ひとこと |
大伴氏を束ねるいわばゴット・マーザーである坂上郎女と、一方その甥・駿河麻呂の歌です。歌の意味を考えてゆくと、結婚めぐる行き違いや、親戚の宴での楽しいやり取りがわかってきます。そのやり取りの妙を、わかりやすく解説します。 |
(2)宴を讃える歌 |
日時 |
2007年04月13日(金) 23:30 |
ひとこと |
万葉集の時代、たびたび禁酒令がでました。しかし、親族での宴はその例外とされました。親しい親族や仲間との宴の楽しさは格別のもの。大伴坂上郎女はその宴の楽しさを、無上のものとして表現しています。その表現の妙を、わかりやすく解説します。 |
(3)拝啓 ごぶさたいたしております |
日時 |
2007年04月20日(金) 23:30 |
ひとこと |
明日香に吹く風は、明日香風。佐保に吹く風は、佐保風と万葉びとは、時として風に地名を冠しました。この表現によって、読者は、歌の世界に一つの空間を見出すことになります。「昔、采女の袖を吹き返した明日香風は、今はむなしく吹いている。都が遷った今となっては」・・・という歌はあまりにも有名ですが、この風は都が遷ってしまったことを実感させる風です。そして、読者は作者の空虚な思いを知ることができます。明日香や平城京に吹いた風の表現を通じて、そこに込められた万葉びとの思いについて考えてみます。
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番組タイトル |
生涯学習番組「大和路歴史の旅」シリーズ
万葉のふるさとを訪ねて |
時間 |
2006年10月11日(水) 午後9:00〜9:20
2006年11月01日(水) 午後9:00〜9:20
2006年12月20日(水) 午後9:00〜9:20 |
(1)万葉のふるさとを訪ねて〜泊瀬〜 |
日時 |
2006年10月11日(水) 午後9:00〜9:20 |
(2)万葉のふるさとを訪ねて〜平城京〜 |
日時 |
2006年11月01日(水) 午後9:00〜9:20 |
(3)万葉のふるさとを訪ねて〜佐保・佐紀〜 |
日時 |
2006年12月20日(水) 午後9:00〜9:20 |
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番組タイトル |
ラジオ深夜便 ないとエッセイ
今、『万葉集』がおもしろい |
時間 |
2006年10月06、13、20日(金) 23:30〜 |
(1)風の万葉古代学 |
日時 |
2006年10月6日(金) 23:30 |
ひとこと |
風というものを万葉びとはどう見ていたか、お話します。額田王は、天智天皇の訪れを風で感じようとしました。つまり、風はことぶれなのです。恋人の来訪、季節の到来、そういうものを万葉びとは風で感じようとしていたのです。古事記には、国家転覆の兆しを風で感じ取ったという話もあります。そういう風に関する万葉びとの感性について、お話します。 |
(2)秋風の古代学 |
日時 |
2006年10月13日(金) 23:30 |
ひとこと |
現代人は、日常生活において風というものを感じることが稀になってきました。そこで、秋風について考えて見ます。万葉では秋風は、涼しいと歌われるよりも、寒いと歌われるほうが一般的です。「秋風寒し」とは、文字通り「秋風が寒い」ということですが、多くの場合には、共寝をする相手がいないということを意味します。つまり、心が寂しい、孤独だということです。このように、風と情感とは強く結びついています。 |
(3)都に吹く風 |
日時 |
2006年10月20日 23:30 |
ひとこと |
明日香に吹く風は、明日香風。佐保に吹く風は、佐保風と万葉びとは、時として風に地名を冠しました。この表現によって、読者は、歌の世界に一つの空間を見出すことになります。「昔、采女の袖を吹き返した明日香風は、今はむなしく吹いている。都が遷った今となっては」・・・という歌はあまりにも有名ですが、この風は都が遷ってしまったことを実感させる風です。そして、読者は作者の空虚な思いを知ることができます。明日香や平城京に吹いた風の表現を通じて、そこに込められた万葉びとの思いについて考えてみます。
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番組タイトル |
万葉ラブストーリー |
時間 |
2006年8月20日(日) 10:05〜10:35 |
放送エリア |
近畿地区のみ |
ひとこと |
万葉歌に現れた飛鳥・天平のラブロマンのシーンを、現代劇で表現する新趣向ドラマ。
飛鳥・天平の恋人たちが、現代人に憑依する楽しいドラマです。万葉歌とともに、奈良の自然がふんだんに紹介され、今も昔も変わらない恋こころを再現します。
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番組タイトル |
文化講演会 |
時間 |
2006年10月01日(日) 21:00〜22:00 |
テーマ |
万葉集は言葉の文化財 |
ひとこと |
万葉集は1300年前の人々の心を伝える言葉の文化財であるという考えから、読み解く万葉集の講座。けいはんなプラザで開催された、オムロン文化講演会を収録。 |
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番組タイトル |
ラジオ深夜便 関西ワイド |
時間 |
2006年5月29日(月) 17:20〜 |
テーマ |
おもしろ古典教室 |
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番組タイトル |
ラジオ深夜便 ないとエッセイ
今、『万葉集』がおもしろい |
時間 |
2006年3月3、10、17日(金) 23:30〜 |
(1)春の野の若菜摘み |
日時 |
2006年3月3日(金) 23:30 |
ひとこと |
若菜摘みは、万葉時代、春のことぶれとなる年中行事でした。平城京の時代に若菜摘みが行われたのは、都の東、春日野でした。若菜を摘んで、酒盛りをして、歌い踊り、恋におちた万葉びとのお話をいたします。
山辺宿禰赤人が歌四首
春の野に すみれ摘みにと 来し我そ 野をなつかしみ 一夜寝にける
あしひきの 山桜花 日並べて かく咲きたらば いた恋ひめやも
我が背子に 見せむと思ひし 梅の花 それとも見えず 雪の降れれば
明日よりは 春菜摘まむと 標めし野に 昨日も今日も 雪は降りつつ
(春雑 山辺赤人 巻8の1424〜1427)
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(2)芹を摘む |
日時 |
2006年3月10日(金) 23:30 |
ひとこと |
班田とは、六歳以上の人民に口分田を分配することです。天平元年(七二九)の班田は、国家の威信をかけたものであり、四十五歳の葛城王のちの橘諸兄もその監督官として山背国に赴いていました。平城京に残っていた女官に彼は、その山城国で自ら摘んだ芹を贈り、その袋に歌を添えたことがわかります。可爾波(かには)、すなわち現在の京都府相楽郡山城町カバタから平城京までは、歩いて訳半日、芹と歌は無事女官に届けられたようです。そのやりとりを再現してみたいと思います。この二首が左大臣になっていた諸兄によって想起され、宴会で披露されたのは天平勝宝七歳(七五五)十一月二十八日の橘奈良麻呂の宅での宴席でのこと。諸兄は、二十六年前のことを想起したのでした。
天平元年の班田の時に、使ひの葛城王(かづらきおほきみ)、山背国より薩妙観命婦(さつのみょうかんみょうぶ)等の所に贈りし歌。〔芹子のつとに副へたり〕
あかねさす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹これ
薩妙観命婦の報へ贈る歌一首
ますらをと 思へるものを 大刀佩(は)きて 可爾波(かには)の田居(たゐ)に 芹そ摘みける
(巻二十の四四五五〜四四五六) |
(3)万葉恋歌を今の若者の言葉で訳す |
日時 |
2006年3月17日 23:30 |
ひとこと |
かつて熊本第五高等学校には、熊本弁で源氏物語を訳す教師がいました。それは、源氏物語を身近に学生たちに身近に感じてもらうための工夫だったと思われます。今、私が
恋は今は あらじと我れは 思へるを いづくの恋ぞ つかみかかれる
(広河女王 巻四の六九五)
を次のように訳したら非難を浴びるでしょうか
いまさら もう恋なんかするもんかと わたし思ってたのに… いったいどこのどいつの恋なのよ? つかみかかってきやがるのは!(広河女王 巻四の六九五)
昨年、十二月に出した小著が、思わぬ反響を呼んでいます。「反響」といったのは、賛否両論はなはだしいということです。「こんなでたらめな超訳が広まるのは世の中に有害この上ない」「万葉集を冒?するもの」というお叱りの手紙をいただく反面、「やっと現代に生きる私たちにフィットする新訳に出逢いました」という励ましの言葉をいただくことも多いのです。例えば、その本で私は、
草枕(くさまくら) 旅行(たびゆ)く君を 人目多(ひとめおほ)み 袖振(そでふ)らずして あまた悔(くや)しも
(作者未詳 巻十二の三一八四)
をどう訳したかというと、
旅立つあなたを見送るのに
人目を意識しちゃってさ
袖を振って熱い思いを伝えられなかった、わたし――
メチャ悔しいよー・・・
普通なら「あまた悔しも」は「たいそう悔しいことよ」と訳すところですが、私は「メチャ悔しいよー・・・」と訳してみました。それは、「たいそう悔しいことよ」とお行儀よく訳したのでは、歌の心が、若い人には伝わらない、と思ったからです。そういう万葉恋歌新訳の取り組みについて、話してみたい、と思います。 |
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番組タイトル |
上野誠の万葉歌ごよみ |
テーマ |
臨時増刊60分 〜ラジオウォーク特集〜 |
時間 |
2006年2月5日(日) 午後8:00〜8:59(55分) |
ひとこと |
2万人が万葉の故地に遊ぶ空前のイベント、ラジオ・ウォークの来し方、行く末を語る番組。ちょっと懐かしい、録音も聞けます。
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番組タイトル |
ラジオ深夜便 ないとエッセイ
万葉恋歌はおもしろい |
時間 |
2005年6月3、10、17日(金) 23:30〜 |
(1)秘めたる恋 |
日時 |
2005年6月3日(金) 23:30 |
ひとこと |
男女が付き合いを始めた場合、いつ、それをどのように公表するか、これは重要なことである。そういう悩みを歌った歌を取り上げながら、同時の恋愛事情を考える。 |
(2)くしゃみの理由 |
日時 |
2005年6月10日(金) 23:30 |
ひとこと |
万葉びとは、くしゃみを恋人に逢える予兆と考えていた。いわば、俗信であるのだが、その俗信について交わされた男女の問答が万葉集に収載されている。そこから、恋愛と俗信との関係について考える。 |
(3)夢の中のデート |
日時 |
2005年6月17日 23:30 |
ひとこと |
現実に逢えないのなら夢でデートをしようというのは、日本文学に繰り返しあらわれるモチーフである。万葉びともそう考えていた。夢でのデートに関わる問答歌から、夢と恋愛との関係について考える。 |
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番組タイトル |
ラジオ深夜便 ないとエッセイ
『万葉集』は、おもしろい |
時間 |
2004年12月3、10、17日(金) 23:30〜 |
(1)洗濯と恋のはじまり |
日時 |
2004年12月3日(金) 23:30 |
ひとこと |
洗濯をする女性を見初めるという話が「古事記」にある。
雄略天皇が三輪川で引田部赤猪子(ひけたべのあかゐこ)を見初めている。
「天皇遊び行きて、美和河に到りし時に河の邊に衣を洗ふ童女あり・・・」
また「伊勢物語」には、妻の姉が貧しい家に嫁ぎ、召使もなく自ら洗濯する姿に同情して詠んだ歌もある。洗濯と恋、あるいは愛との結びつきについての論考。 |
(2)衣(きぬ)に寄する歌 |
日時 |
2004年12月10日(金) 23:30 |
ひとこと |
万葉集巻七の一三一四の歌
「橡(つるはみ)の 解き洗ひ衣の 怪しくもことに着欲しき この夕かも」(くぬぎ染めの 洗い張りをした衣を 我ながら不思議なほどに むしょうに着たい この夕べだ・・・やはり古女房がいちばんだ)
洗濯のありようから万葉びと、とくに庶民の思いを探る。 |
(3)洗濯は休暇申請の理由 |
日時 |
2004年12月17日(金) 23:30 |
ひとこと |
ある役人が激務に耐えられず自殺をしてしまった。そのいきさつが万葉集の中に歌われている。(巻三の四四三から四四五)
作者大伴宿禰三中は、この下級役人丈部龍麻呂が「自殺の直前まで洗濯する時間もなく働いていた」と長歌の中で語っている。休暇の申請の理由に洗濯も認められていたとみられるが、龍麻呂はその休暇さえも貰えなかったようだ。
洗濯を通して古代の役人の生活を考える。 |
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番組タイトル |
NHKラジオ「私の日本語辞典」 |
内容 |
上野先生が熱く万葉を語ります!
上野先生が、自分の反省を振り返りながら、熱く万葉を語ります。先日、2004/3/22に東京渋谷のNHK放送センターで、「わたしの日本語」の収録を終えた上野先生は、さすがに160分のロング・インタビューに疲れながらも、これで万葉集が好きな人が増えれば・・・と語っていた。 |
日時 |
第1回
放送 : 2004/4/4(日)22時20分〜23時
再放送 : 2004/4/10(土)午前10時5分〜10時45分
第2回
放送 : 2004/4/11(日)22時20分〜23時
再放送 : 2004/4/17(土)午前10時5分〜10時45分
第3回
放送 : 2004/4/18(日)22時20分〜23時
再放送 : 2004/4/24(土)午前10時5分〜10時45分
第4回
放送 : 2004/4/25(日)22時20分〜23時
再放送 : 2004/5/1(土)午前10時5分〜10時45分 |
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番組タイトル |
上野誠の万葉歌ごよみ |
テーマ |
万葉 〜歌人と風土〜 |
時間 |
毎週土曜日 朝 5:15〜5:30 |
ひとこと |
万葉の楽しみ方を武川智美さんと語っています。 |
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