このページは、「小さな恋の万葉集」に発表した訳文をかかげたページです

恋歌-2
 

笑っちゃうよ、自分でも。わたしって、惚れっぽいのね。

それは、玉かぎる一瞬の光
昨日の夕方逢ったばかりなのに
今朝にはもう、恋しく思っている
そんな私でイイノカナ・・・

玉かぎる
昨日(きのふ)の夕(ゆふへ)
見しものを
今日の朝(あした)に
恋(こ)ふべきものか
(作者未詳 巻十一の二三九一)

>>解説
とある女流作家が、「恋なんて交通事故みたいなものよ」といっていたが、時として自らの恋情に本人すらも戸惑うことがある。いつ、どこで交通事故にあうかわからないのである。たとえ、安全運転で、左右確認をよく確認していたとしても。あまりの突然の思いに、作者は我ながら驚いたのであろう。だから、私は、「恋ふべきものか」に、「そんな私でいいのかな・・・」を補って訳した。


 
HOMEデジカメ日記エッセイランド来てください、聴いてください読んでくださいプロフィール奈良大学受講生のページ授業内容の公開
マンガ研究業績おたより過去の活動サイトマップリンク集
無断転載、引用を禁止します。(C)MAKOTO UENO OFFICE. www.manyou.jp produced by U's tec