このページは、「小さな恋の万葉集」に発表した訳文をかかげたページです

恋歌-5
 

そうなんだよ。人妻ってぇヤツは、よく見えるんだよね。

色でいえば赤い光
赤い光を放つようなあの女の美貌
それを俺は幾度となく見てしまった
人妻であると知りながら・・・
ちくしょう! やられた!
俺さまはあの女のことを
もう恋しく思ってしまっている――

赤(あか)らひく
色(いろ)ぐはし子(こ)を
しば見れば
人妻(ひとづま)故(ゆゑ)に
我(あれ)恋ひぬべし
(七夕歌 作者未詳 巻十の一九九九)

>>解説
七夕歌だが、市井の男の恋歌として、訳してみた。「赤らひく 色ぐはし子」は、赤く照り輝くがごとき美しさをもっていることをいう。化粧を歌ったものとする解釈もあるが、無粋ではないか。私は、赤い光のように男の視線を釘づけにする美貌を喩えたものみたい。


 
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