このページは、「小さな恋の万葉集」に発表した訳文をかかげたページです

恋歌-16
 

噂ばかりするヤツは、くたばっちまぇ!

はじめっからさぁ
みんなわたしたちの噂でもちきりよ――
そんなこんなじゃ
コンチクショウメ!
アナタ、この先、いったいどうすりゃいいのよ・・・

あらかじめ
人言繁(ひとことしげ)し
かくしあらば
しゑや我(わ)が背子(せこ)
奥(おき)もいかにあらめ
(大伴坂上郎女(おほとものさかのうえのいらつめ) 巻四の六五九)

>>解説
作者は、大伴坂上郎女(おほとものさかのうえのいらつめ)。
大伴旅人(おほともたびと)り異母妹であり、旅人没後、大伴一族のゴット・マーザーとなった。「恋の噂はお茶を美味しくする」というが、人はこの噂にどんなに傷つき、そして悩んだか、いな悩んできたか。今も昔も変わらない。その噂に手を焼いた女の声である。


 
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