このページは、「小さな恋の万葉集」に発表した訳文をかかげたページです

恋歌-33
 

他人の前では、そっけないカップルも・・・

旅立つあなたを見送るのに
人目を意識しちゃってさ
袖も振らずに別れてしまった私・・・
チクショウメー、メチャ悔しいよー!

草枕(くさまくら)
旅行(たびゆ)く君を
人目多(ひとめおほ)み
袖振(そでふ)らずして
あまた悔(くや)しも
(作者未詳 巻十二の三一八四)

>>解説
見送りの時に、人目をはばかって、袖を振れなかったことを後から後悔する女歌。考えてみると、最近はホームで、大勢の人が見送ることも稀になったような気がする。それに、いまは携帯とメールのお陰で、こんな思いをすることもないであろう。でも、他人の前では、わざとそっけなく振舞う男女は今でも多い。時には、罵詈雑言をいいあうカップルもいる。二人でいるときは、やさしくても。


 
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