このページは、「小さな恋の万葉集」に発表した訳文をかかげたページです

恋歌-47
 

どうすりゃ、いいのさ、この私・・・

それは恋
いったいどうすりゃ
忘れられるんだろう
彼女への気持ちはつのるばかり
忘れられない

いかにして
忘るるものぞ
我妹子(わぎもこ)に
恋(こひ)は増(ま)されど
忘(わす)らえなくに
(作者未詳 巻十一の二五九七)

>>解説
日に日に増さる恋こごろを訴えた男歌。冒頭の「いかにして 忘るるものぞ」の対象は「恋」なので、訳文では「それは恋」と冒頭に提示した。どうすることもできない気持ちを、問いかけて歌ははじまる。演歌なら「どうすりゃ、いいのさ、この私・・・」というところか。


 
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