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このページは、わたくし戸田久美子が上野先生が実際に活躍されている現場に潜入し、
その体験談をつづっています。
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ゼミナール |
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大阪市立南高等学校特別講義
「古代人のココロを探検する」〜2004/6/15 |
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2004年6月15日火曜日に、大阪市立南高校に行きました。この高校は全国でも珍しい「国語科」のある高校です。この国語科では、毎年7月に飛鳥に文学踏査に行くそうですが、飛鳥に行く前の事前学習の講演をしてきました。活発な生徒さんと万葉を語り合いました。当日の授業の感想を書いてもらいました。その一部を掲載したいと思います。
上野 誠
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学生さん・特別講義の感想
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- 上野先生はとても個性的な声と語りで全然退屈しませんでした。楽しい講義となり、良い思い出となりました。私にとって古文や万葉集などは難しく苦手だったのですが、今日ほど「古文、万葉集が楽しい!」と感じたのは初めてです。なのでこれからの勉強に、今日感じたものを忘れずに役立てていきたいです。(Sさん)
- 古典のことについて分かりやすく教えてくれて、万葉集のことも勉強になりました。たとえ勉強して頭が良くなっても、礼儀を忘れないようにし、分別を忘れないようにしようと思いました。(Tさん)
- 先輩がおっしゃったとおり、本当にとても時間が早く感じました。昔の人も、ああして怒ったり苦しんだりしていたんだなぁと知り、何だか遠くに感じていた歴史上の人物に妙に近づけた感じがしました。奈良大学ってすごく楽しそうですね。とても笑って楽しく過ごせた2時間でした。(Kさん)
- 講義の内容はむずかしくてよく分からない部分もありましたが、先生は言葉のいいまわしがおもしろく、笑えました。最後にルーズソックスの歴史の話をしていただいたのがいちばん興味深いです。今、私達が過ごしている日々が、将来歴史に残るかもしれないと思うと、あまり実感はわかないけれど楽しみです。(Kさん)
- 上野先生の古文の訳し方はとてもおもしろく、分かりやすかったです。先生の声はとてもセクシーでした。(Nさん)
- 両親は大切にしようと思いました。国語科だからこそゆっくり日本の事を勉強できるので、私は日本の歴史をじっくり勉強して後々に伝え残していきたいです。(Kさん)
- おもしろかったです。古文はよくわからないという印象だったのですが、先生の現代語訳と先生の解説で、すごく奥の深い文章なんだなと思うようになりました。古文はまったく別の次元の話ばかりと思っていたのが、昔の人も、私達も、同じような悩みを持っていたり、同じように恋愛していることがわかって、古文に親しみを感じました。(Sさん)
- 昔の人は真面目でみんなおしとやかな人だと思っていたけれど、今日の話を聞いて私の中で少し考えが変わりました。借金や下着など、結局昔も現代もあまり変わらないのかなぁと思いました。南高校出身の先輩も来て下さってありがとうございました。とても為になりました。(Uさん)
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上野先生から一言 |
熱心に講義を聞いてくれてありがとう。万葉集は4516首、授業で取り上げたのは5首。だから、千分の一くらいですね。でも、その5首も1300年前の人の声なんです。つまり、その5首が入り口ですよね。先は長い、奥は深い、でも読んでいると不思議に声が聞こえてくるのが万葉集なんです。皆さんは、万葉びとの大切な子孫、日本語のリレー選手の1人。志を立てて、高校には珍しい国語科を選択した君らは偉い! だから、だから万葉集。だから、だから日本語・・・頼みまっせ。 |
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取材を終えて |
もうすぐ夏休みですね。
プール、部活、木造校舎、校庭の蝉の声、祭、花火。社会人になった私には、もう夏休みと呼べるような休みはないのですが、毎年この時期になると、楽しかった夏の光景を懐かしく思い出します。興味のあることを自由に選択し、じっくりと学んでいる南高校の生徒さんたちをとても頼もしく、また羨ましく思いました。実り多いアツイ夏をお過ごしください。
戸田久美子 |
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